ジャスミンがかないように(1)




「{{kanaName}}、約束しよう」
 互いの気持ちを確かめ迎えた後の朝、頬を撫でる柔らかな感触で目を覚ました私にダイゴさんが緩んだ笑みを浮かべた。
 つり目がちのアイスブルーの瞳はまだ眠いのか少し微睡んでいて、目を閉じれば今にも夢の世界へ駆け込みそうだ。私もまだ少し眠たくて、でも話も気になって、欠伸を噛み殺して何をと訊ねた。眠たげな瞳がとろりと微笑む。
「気持ちを隠して勝手に決め付けるのはもうやめよう。{{kanaName}}の気持ちも全部教えてほしい。約束してくれるかい?」
 じっと見つめる視線の熱に、昨夜の荒々しくも情熱的な瞳を思い出す。恥ずかしくなって頷きながらダイゴさんの胸へ顔を埋めると、鈴の鳴るような笑い声が優しく降り注いだ。耳まで熱くなっていく。
「{{kanaName}}」
 甘えるような声だった。甘い蜜に誘われる虫のようにつられて顔を上げると、満面の笑みを浮かべたダイゴさんと目が合う。どんな宝石よりも私を魅了する瞳がきらりと輝き、もう一度名前を紡いでゆっくりと近付いてくる。
 瞳を閉じて数秒、唇が触れ、離れ、また重なって。そうして互いの存在を確かめ合うように口付けを繰り返し、再び穏やかな夢の中へと落ちていった。


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