飲み会で潰れるダイゴと介抱を任される恋人夢主
15分だけ寝かせてと言うものだから15分後に声をかけたらひどく不機嫌そうに薄目を開けるダイゴが「まだ15分経ってない」と再び机に突っ伏した。今寝たら次は朝になっちゃうよ、こんなうるさいところでよく寝れるね、なんて声を掛けてもまったく反応がなくて、いよいよ本気で寝入った彼に思わず首を竦める。別のテーブルでカゲツさんと飲んでいたミクリがそれに気づいてやれやれと首を振る。 「起こさないと後で煩いから頼んだよ」 そう、この男は自分で寝ちゃうくせに起こさなかったら拗ねちゃうのだ。無理して周りに付き合わなかったら酔いつぶれたりしないのに、変なところで意地を張っちゃって。 つんつんと赤みを帯びた頬を指でつつく。案の定そんなことでは起きなくて、次は頭でも撫でてみようと手を伸ばす。さらさらとした髪の触り心地の良さに思わず頬が緩み、起こすことなど二の次で撫で回した。それでもやっぱり起きる気配はなくて、こうなればと無防備に晒されている耳に唇を寄せる。 「ダイゴくん、起きないならわたし先に帰っちゃうからね」 これで起きるなら世話ないんだけどね。わたしは微動だにしないダイゴを放って暇そうにしてるフヨウと何か飲もうと立ち上がる。 「だめ」 寝ていたはずのダイゴが逃がさんとばかりにわたしの腕を強く掴んでいた。そしてそのまま再び瞳を閉じてしまう。 もう、本当にダイゴはわがままなんだから。わたしは彼が口をつけたグラスを手に取ると僅かに残っていたビールを飲み干した。