ダイゴ視点 永遠を誓う石を密かに贈るダイゴと気づいた夢主
「ダイゴ、ちょっとここに座って」 こんな風に{{kanaName}}が切り出すのは怒っている時だ。ボクはいくつか思い当たる原因それぞれへの弁解の言葉を用意しながら言われた通り彼女の向かいの椅子へ座った。 正面の{{kanaName}}へ視線を向けると、彼女はたしかに怒っているけどそれだけではないらしい。何か迷いも見える。 「これなんだけど」 テーブルにはボクがこの前プレゼントした石の一つが置かれる。家に置く場所がなくなって、と少し苦しい言い訳で押し付けたが{{kanaName}}は特に嫌な顔もせず受け取ってくれていた。もっともさほど興味を持っていないようだったけれど。 「キンバーライトだね」 灰色のそれは石に興味がなければ道端に転がる小石と何も変わらないだろう。それは{{kanaName}}だって同様のはずだ。いくら恋人からのプレゼントだとしても石そのものに価値を感じてなどいないはずだ。 そう、よく観察しない限りは。 「ここ」 {{kanaName}}がある一点を指さす。灰色の石に混じった透明な部分、そこだけ成分が異なっているのだろう、一度気付くとその異物はどんどんと存在感を増してくる。 見くびっていた訳ではないがまさか見つけてしまうとは。あえて何も説明しないで押し付けたというのに。 「気付いたんだ」 「知ってて渡したのね」 「さあ、どうだろう」 「返す」 「いいよ」 ボクがあんまりあっさりと引くものだから{{kanaName}}は眉根を寄せたまま硬直する。ぱちぱちと瞬きをして「い、いの?」混乱したまま首を傾げた。 「きみが嫌がることはしたくないからね」 実は密かに賭けをしていた、もし{{kanaName}}がそれに気付いたらボクも決心しようと。結果は勝ち、ボクはキンバーライトを優しく手に取ると{{kanaName}}に微笑んだ。 「次はもっと喜んでもらえる形にするよ」