ダイゴ視点/知り合いの女の子と徐々に距離が変わっていく
初めて出会った時はまだあどけなさが残る笑顔が印象的だった。大人ばかりで窮屈なパーティで着慣れないドレスに恥じらいながらそれでも丁寧に挨拶をする彼女はとても健気でボクの記憶に足跡を残した。 次に会った時、彼女はルネのジムに向かうトレーナーだった。何事も経験だとポケモンバトルに挑戦しているのだと笑っていた。アドバイスをしようかと提案すると少し思案して首を振られてしまった。自分で頑張りますと目を輝かせる彼女からは、あの時のあどけなさは殆ど残っていなかった。 再び会ったのは何かのパーティ会場、退屈していたボクに彼女から声を掛けてきた。 「お久しぶりです」 目を奪われるとはこのことか。ボクは気取られないよう笑顔を取り繕う。彼女を見ていると女性を花に喩える理由が分かるような気がした。なんて華麗で、気高く、儚いのだろう。 「今度、」 続けようとした言葉が一瞬詰まる。きょとん、と彼女が瞬きをして首を傾げる。 「今度バトルでもしようか」 綺麗な花を愛でる準備が出来たなら、その時は。ボクは彼女のキラキラした瞳に密かに誓いを立てた。