※とある方の描かれたイラストから着想を得たためこの話に限りポケナビではなく通信機器をスマホにしています。 ※年下(未成年)夢主とダイゴ
ふかふかのソファに寝そべってスマホをいじっていたらローテーブルの上に置かれたダイゴさんのスマホが控えめに音を鳴らした。今の鳴り方はミクリさんだったかな、わたしはポケスタグラムの可愛いポケモン動画を眺めながら記憶を辿る。 しばらくするとドアを開く音が聞こえた。やっと出た、わたしは脱衣所にいるダイゴさんに向かって「スマホ鳴ってたよ」と声を張り上げる。別に言わなくてもいいことだったけど何か音がないともぞもぞとしてしまって声を掛けずにはいられなかった。 「あぁ、ありがとう」 視界の端でダイゴさんがテーブルのスマホを取るのが見えた。反射的にそちらへ視線を向ける。 「……っ!」 見えたものが信じられなくてすぐさま顔をスマホへ戻す。けれどそこにいるダイゴさんのことが気になってしまいバレないようにゆっくりと顔を戻す。 お風呂上がりのダイゴさんは片手でスマホをいじり、もう片方の手で頭を拭いていた。それだけなら私もまじまじとは見ない。問題はそこじゃない。 (なんで服着てないの…?!) 普段のスーツ姿からは想像出来ない程よく筋肉のついた上半身を露わにしたダイゴさんは、私がどんなにドギマギしているか気にすることもなくスマホを確認している。ダイゴさんって着痩せするタイプだったんだ、そういえば手だってイメージよりもごつごつと随分男らしかったっけ。そんな事を考えながらもわたしの視線はまだ濡れているその裸体に釘付けだった。 しかし次の瞬間、ダイゴさんがこちらを向く気配がして私の視界はすっかりスリープ状態になったスマホへと戻る。しまった、見すぎてしまった、バレちゃったかもしれない。 「…………」 じっと息を潜めてダイゴさんの視線をやり過ごす。視線を感じるような、感じないような、とにかく今はこのまま耐えなければ。 ことん、今のはテーブルにスマホを置いた音だろうか。何にしてもまだ服を着てないダイゴさんは脱衣所に戻るはずだから、それまでこうやって静かにしていればきっと大丈夫。 「ナマエちゃんって意外とすけべだね」 体に力を込めてソファにしがみついていたはずなのに少し肩を掴まれただけで私の瞳は天井に向けられていた。瞳を動かした瞬間、ダイゴさんと目が合って慌てて腕で顔を隠す。 「どうしたの」 腕を剥がされ瞳が私を捕まえて、両の腕はダイゴさんに拘束され、いよいよ私は追い詰められる。 「まあそれはボクも同じだけど」 もうダメだ、耐えきれずぎゅっと目を瞑る。けれども残念ながら何も起こらない。おかしい、と薄目を開けるとぺしりとおでこに小さな衝撃が与えられた。 「そういうのは君がもっと大人になってからだよ」 残念だろうけどね。薄く弧を描く唇が吐く吐息にはしかし、からかいなんてちっとも含まれていなかった。